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    ムーンブルクの王女 ユキ (26)
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    ナオ65.放浪の果てに。
    ユキ64.月のかけら。
    ナオ63.テパの朝。
    カイ62.山奥の街へ。
    ユキ61.雨露の糸。
    ナオ60.いらっしゃいませぇ。
    カイ59.コスプレ男。
    ユキ58.一番星になって
    ナオ57.何してたの?って聞いてみた。
    ユキ56.魔道士の杖。
    カイ55.強すぎる。
    ナオ54.祈りの指輪。
    ユキ53.専用の。
    カイ52.怪しい老人。
    ナオ51.逃げ出してしまったんだ。
    カイ50.ヤミ。
    ユキ49.ペルポイでお買い物。
    ナオ48.世界樹。
    カイ47.抜けない。
    ユキ46.ちんどんやになりました。
    ナオ45.怪しい神父。
    カイ44.複雑。(50expressions-16)
    ユキ43.タシスンの犬。
    ナオ42.強い者が好きだ。
    カイ41.時事ネタも書きます。(パラレル)
    ナオ40.地図を広げて。
    カイ39.ぱぷぺぽ係、初仕事。
    ユキ38.どうして(50expressions-23)
    カイ37.まいったな(50expressions-29)
    ナオ36.任命。
    ユキ35.取引。
    カイ34.竜王の城にて。
    カイ33.お隠れになりました。
    ナオ32.ラダトームの城では。
    カイ31.ゆらゆら。
    ナオ30.無理してない?
    ユキ29.北へ行こうらんららん。
    カイ28.ドラゴンの角。
    ナオ27.砂漠を越えて。
    ユキ26.遠回りの理由。
    カイ25.内緒話。
    ユキ24.次の目的地はどこ?
    ナオ23.風の吹く塔。
    カイ22.呪文かぁ。
    ナオ21.サマルトリア魔法フェスタ。(パラレル)
    ナオ20.だってぎゅーだよ。
    カイ19.王女の威厳。
    ユキ18.ありがとう。
    ナオ17.ぼくがやらなきゃ。
    カイ16.調子が狂う。
    ナオ15.もっと強く。
    カイ14.ラーのかがみ?
    ナオ13.認めたくないけど。
    カイ12.何を見たとしても。
    ユキ11.きみ、ひとりなの?
    ナオ10.かわいいなぁ。
    カイ9.ムーンペタへ。
    ナオ8.ローラの門を通るぞ。
    ユキ7.兵士との出会い。
    ナオ6.銀のカギの洞窟。
    ユキ5.ここはどこだろう。
    ナオ4.いやーさがしましたよ。
    カイ3.ったく、どこほっつき歩いてるんだあのアホは。
    ナオ2.夜逃げのように出発。
    ユキ1.ムーンブルク陥落。

     

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    命は明日枯れるかもしれないと思えば 今という瞬間の重みを知るだろう
    ラーのかがみ
    ムーンブルクの王女 ユキ
    26.遠回りの理由。

    何だか遠回りをしているような気がする。
    そう思ったのは、町を出て橋を渡り
    道なりに広がる草原を避けるように
    森を抜けたあたりだった。

    「どうして草原を通らないでわざわざ森を抜けるの?」
    カイに尋ねてみたけれど
    「ん、近道」
    この一言であっさりかわされてしまった。
    なんか引っかかる。
    向かってる方向からしてそんなに近くもなさそうだし。

    道は次第に険しさを増し、左手に岩山が立ちはだかる。
    視界も暗くなる一方のこの道を通る理由がわからない。
    ぱっとしない思いを抱えながらしばらく歩き
    森を抜けると、砂地につながる小さな橋が見えた。

    「行くぞ」
    すたすたと橋を渡るカイに遅れないようについていく。
    ふとナオの方を見ると、一瞬だけ後ろをちらっと振り返っていた。
    「?」
    その目はわたし達が通らなかった方の草原を向いていた。
    そこには一体何があるのかどうしても知りたくなり
    ナオの視線の方に目を走らせるとそこには
    沼地の真ん中に今にも崩れそうになっているお城があった。

    そこで分かった。
    町で二人が内緒話をしていたこと。
    不自然な道を通っていた理由。
    ふたりの気遣いに胸が熱くなる。

    「お前の親父はまだ生きている。
     人魂になって、今も、廃墟となったムーンブルクの城を漂っている」
    カイのセリフが頭をよぎった。
    あのお城ではきっとお父様がいまも
    わたしを待っている。
    会いたい。お父様に会いたい。…けれど。
    わたしは…まだ帰れない。

    「ユキ?どうしたの?」
    立ち止まるわたしを見て不思議そうにナオが言った。
    彼らの気遣いを、遠回りを無駄にしてはいけない。
    「ううん、なんでもないわ。行きましょう」

    橋を渡り、心の中でそっと誓いをたてる。
    絶対にハーゴンを倒して、お父様や城のみんなの仇をとる。
    わたしはひとりじゃない。がんばらなきゃ。

    海岸にある小さなほこらにカイが入っていくのが見えた。
    わたしも少し遅れてそのほこらの地下に通じる薄暗い階段をおりた。
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